あと2日…
皆さんこんにちは、庄司です!
時の流れって本当に早いですね…
今日、農場で最後の作業をしてきました。
あと2日。
あと2日でガーナを去ります。
というわけで、今回がガーナから更新する最後の記事になります。
今の心境とともに、設定したゴールの結末、そこから見えたことを綴ろうと思います。
見慣れた光景も今日が最後でした…
まず今の心境ですね。
ちょっと振り返りも入ります。
何回も書いていることですが、
ここまで早かったな、というのが1番です。
いつの間にか1ヶ月が経って、もう帰国。
あっという間の日々でした。
最初の2週間は、
なかなか農場でインターンシップできない状態が続いて、どんどんフラストレーションがたまって、正直きつかったです。
何のために来たんだろうとか、
日本にいたほうがよかったんじゃないかとか。
今思えば、その状況をひっくり返そうっていう気持ちが足りなかったですね…
このときかなり委員会のメンバーに助けていただきました。本当にありがとうございました…
3週目にさしかかる頃、やっと農場でのインターンシップが始まりました。
活動拠点は大学のビニールハウス。
トマトをはじめ野菜と向き合う日々。
色んなことを学んだり、
野菜の成長に喜びを感じたり…
特にトマトの成長がすごい!
そして、食の課題に気づいたのもこの頃でした。
その課題から
『現地の人と一緒にバランスのとれた食事を作り、食べる』
というインターンシップのゴールを設定。
多くの人を巻き込みたいと思う一方で、
思うように動けない。
頭でばっかり考えて行動に移せていないときがありました。
リスクヘッジも大事ですが、
やっぱり飛び込むのがいいですね(笑)
私にはそれが合ってました。
と、まあゴールを設定してからも一難あったわけですが、
先週末、
無事このゴールを達成することができました!
農場に行けなかった間、お世話になったday care centerのMadam Maryにお願いしたら快くOKしてくれました…(T-T)
(day care center: 幼稚園に入る前の子供たちの学校)
ちょうどイースターとかぶっており、
金曜日から休みだったので金曜日の夕方から2泊3日、彼女の家で過ごしました。
旦那さんと4人の子供たちの6人家族です。
この3日間で
ガーナ料理を教えてもらったり、
日本食を教えたり。
↑Jollofというガーナ料理を作りました!日本でも練習します!(笑)
↑Fufuというキャッサバとココヤムをすりつぶしたおもちみたいなのと、ビーフスープ
それぞれで、
栄養バランスの大切さを
自分なりに伝えました。
伝わってるといいなあ…
Madam Maryと
そして、
この彼女たちと過ごした時間を通して、
さらにガーナの課題が見えてきました。
想像していたよりも根深いです…
ここから長くなりますが、読んでいただけると幸いです。
Madam Maryの家庭は決して裕福とは言えませんが、村の中では裕福な方かなという感じです。郊外にあって、結構立派なお家でした。
朝ご飯は主にパンやパンケーキ、Oatsを食べていました。(Oats: コーンフレークのようなもの)左からパンケーキ、パン、Oats
一緒にパンケーキを作ったとき、たくさん油を使ってたのであんまり健康によくないなと思いました。
また、野菜は使わないの?って聞いたら、
高いからあんまり使わないそうです。
やっぱり値段がネックですね…
それ以外にも、
・生活用水の少なさ
・収入の格差
などを、改めて実感。
特に現地の収入に愕然としました。
具体的に言うと
日本だとアルバイトを丸1日するだけで稼げる額が、「現地の月収」
という感じです。
労働時間に見合ってない賃金。
働いても働いても、足りない。
そんな状態の家庭がたくさんある一方で、
お金を持っている家庭もあります。
Madam Maryの場合、(旦那さんの月収は別)
お姉さんの家庭の収入は彼女の約10倍です。
これを聞いたとき、
ひどく衝撃を受けました。
収入が少ないから、出来るだけ節約したい。
→野菜は高いし、お腹にたまらないから買わない方がいい。(ガーナはたくさん食べる人が多いそうです…)
→安くてお腹にたまる主食に偏る
というように
様々な事象が幾重にも重なった結果、
野菜の摂取が少なくなってるんです。
野菜を買う余裕はないとは聞いていましたが、その原因が想像していた以上に多い…
野菜を摂取し、バランスのとれた食事をするために
"お金を寄付する" や "食事を提供する"
というのは一時的に有効です。
しかしそれらは表面的な解決にしかなりません。根本的な収入の問題などは深く眠ったままになっています。
私はこのインターンシップで
ガーナの課題を見つけて、自分なりにアプローチを実践しました。
長期的に見て
現地の課題を解決するのに必要なこと…それは、
このようにその土地と向き合い、
アプローチし続けることなのではないでしょうか。
何もこれは発展途上国に限らず、
日本にも当てはまることです。
だからこそ残り3年の大学生活は
食産業学部生として、日本の食の課題に全力でアプローチしていこうと思います。
長々と書きましたが、これは最後の更新ではないです(笑)
日本に帰ってからインターン前に立てた目標の振り返りなどインターンシップでどう変わったのかを書くので、もう少しお付き合いいただければと思います。
お世話になった研究室の人と
では!
2017.04.18
しょうじ ゆり