【インターン参加者にきいてみた】マレーシア・日下さん
仙台委員会からインターンシップに参加した方へのインタビューを行いました🎤
今回は昨年の春、秋田国際教養大学からマレーシアでのインターンシップに参加した、日下由唯さんへのインタビュー記事です。
日下さんはマレーシアで、どのような学びを得てきたのでしょうか?
1. 参加したインターンシップの概要を教えてください(渡航先、期間、業務内容等)
渡航先:マレーシア
期間:6週間
業務内容:clean our plateというプロジェクトに参加し、食料廃棄問題への理解を深め、地元の子供達へ向けて情報を発信する。
2. インターンシップの他にも海外経験は多く存在すると思います。なぜ、海外インターンシップを選択したのですか?アイセックを選んだ理由も教えて頂きたいです!
A.日本を飛び出して、自分ができることの限界を知るために何かに挑戦したいと思ったからです。また、インターンシップはボランティアや留学と比べて、自分の能力を他人から判断されやすいと感じたからです。アイセックを選んだのは、プロジェクトや渡航先の選択肢の幅が広いこと。また、学生が主体の団体だと知って面白そうだと思ったからです。
3. 現地滞在中に最も印象に残った出来事を教えてください!
A.現地の小・中学生1000人以上の前でプレゼンテーションをしたことが印象に残っています。そのセッションの成功は、自分自身への自信に繋がりました!
4. インターンシップでは他の国から訪れた学生もいたと思います。彼らと共に過ごしてみて困ったことや、自分から行動してみて発見できたコミュニケーション方法や、生きる術はありますか?
A.自分が張り切っていた分、仕事に対するモチベーションのレベルが自分よりも低いメンバーと活動しなくてはならない時に、自分のモチベーションを保つのが難しかったです。そんな時ほど積極的に自分が動いてプロジェクトの中心になり、仕事の内容の分配をうまくコントロールすると、納得のいくように物事が進むような気がしました!
↑ インターンシップに参加した日下さん。チームのメンバーと一緒に。
5. インターンシップで得られた最も大きな成長を教えてください!また、それは期間中のどのような経験を通して得ることができましたか?
他の国の人と一緒に実際に活動することの難しさを体感できたことです。インターンシップを通して、自分でも気づかなかった自分にとっての「当たり前」が存在し、無意識にそれを他の人にも要求していることに実感しました。世界には、様々なバックグラウンドを持った色々な人がいることを理解することが大事だと学びました!
6. インターンシップの経験は、今の日下さんに、どのように活きていますか?
自分が今留学中ということもあり、生活の中で日々自分と異なる考え方に触れる機会が多いです。そんな時、相手やその意見をすぐに否定せず、その人がなぜそう考えるのかをまず理解しようとする思考回路が身につきました。初めて会う人とのコミュニケーションも、以前と比べて簡単に感じるようになった気がします。
7. これから参加する学生に一言いただければ!
自分の期待も良くも悪くも裏切られることが多くあると思いますが、置かれた状況下でいかに気持ちよく生きれるか、いかにやりたいことを貫くことができるのか、が大事です。全ては自分次第!頑張ってください!
日下さん、ありがとうございました!
スリランカで得たもの
無事、帰国しました!
最終回ということで、前回まであまり触れなかった、スリランカで得たもの・学びについて書きますね。
・スリランカの人々との出会い
スリランカの人ってとても優しいです。ほとんどシンハラ語しかしゃべれないような人もカタコトの英語で積極的に話しかけてくれたり、電車で重そうな荷物を持っていると、膝に乗せてくれたり(スリランカでは当たり前のようです)・・・
オリンピックを控えた日本人も見習わないといけないな、と感じました。
↑ 電車の中で。
・世界中の人たちとのふれあい
スリランカのインターンシップ参加者のためのアパートに2週間泊まり、世界中の人とふれあう機会に恵まれました。
(中国・台湾・香港・日本・イラン・エジプト・ドイツ・トルコ・ギリシャ・カナダ・クロアチア・スロバキア・スペイン・ベトナム・スリランカ・・)
今思い出せる限り思い出してみました、非常に多国籍ですね。
みんな大学生・大学院生なので、大抵SNSでつながれます。
いろんな国のことを思いがけず知れる、貴重な機会でした。
↑ 様々な国の学生とのディスカッションの様子
本当に濃厚な2週間でした。
視野を広げ、スリランカに対する学びを深め、アイセック仙台委員会にとっても新たな一歩にできたと思っています。
スリランカのインターンシッププログラムの紹介
アーユボーワン!
今回は、私の行った支部(Colombo North)にあるインターンシッププログラムのうち、おすすめのものを2つほどご紹介します!
1.Explore Sri Lanka
6週間、スリランカ中を25人の参加者で旅をして(基本一眼レフで)たくさんの写真を撮り、みんなでプレゼンテーションをつくる。そして、最後にはExibition(共催:Nikon)にて一番の写真を選ぶ。
「ディープな旅がしたい!」や、「写真・デザインに興味あり!」という方にはもってこいのプロジェクトです。
2.Go Green
こちらも6週間です。様々な環境活動や農業体験、植樹、登山、学校でのイベントなど、盛りだくさんの活動を15人の参加者で行ないます。昨年、スリランカで一番のプロダクトとして表彰もされました。
「途上国の現状を知りたい!」や、「環境・農業への興味があふれている!」という方は是非参加してみては?
↑ Go Greenの写真
いずれのプロダクトでも、原則、各国(地域)のインターン生はアパートメント(写真参照)や旅行の滞在先で共同生活します。
各国(地域)の文化の違いを様々な点で感じつつ、互いに気持ちよく過ごせる環境を保つのも1つ大きな学びになると思います。
次回は、帰国後、参加してみての学び・感じたことを書いていきます。
スリランカでの活動スタート!
アーユボーワン!
CEEDでスリランカに滞在しております、アイセック仙台委員会の森川です🌐
スリランカには2週間滞在する予定です。
そもそもCEEDとは何か?この質問、現地でもたくさん聞かれました。
CEED=Cultural Envoy for eXchange Development の略で、
主に私達の委員会が設計した海外インターンシッププログラムの詳細を
確認したり、現地のアイセック支部とパートナーになったりすることを目的にしています。
私は高校時代に1週間ハワイに行ったことがある、という程度の海外経験しか持っていないのに、2週間の滞在中ずっとスリランカのアイセックメンバーと一緒に活動するなんてとてもスリリングですね笑
↑ 現地のアイセックメンバーたちと。
では、ここからは第1回目ということで、私が訪れているスリランカのことについて軽く紹介していきたいと思います。
スリランカは、インド洋に浮かぶ島国で面積は北海道と同じくらい、台湾の2倍です。地理的にはインドに近い国なのですが、様々な点でインドとは大きく異なります。
まず、スリランカは主に仏教の国です。公用語はシンハラ語、タミル語、英語で、主都コロンボでは基本的にシンハラ語が使われているようです。英語は人によって通じたり通じなかったりなので、基本的には現地の人と一緒に行動したほうがいいと思います。
文化はインドというより東南アジアに似ているのですが、食に関しては、スパイシーなカリー&ライスが主流です。
↑ スリランカの様子。
まだ滞在2日目なので近場しか行ってませんが、滞在してみた感想をつらつらとしゃべります。
・スリランカの人は基本的に優しくてそこそこテンション高いです(テンションは個人差ありますが)
滞在先に到着した五分後にはダンスを踊ってました。
・自然にあふれてます
あちこちいろんな虫が飛んでいるし、ふと窓から外を見ると
リスが駆け回っています。人馴れした鳥・犬・猫なんかもたくさんいます。
ココナツの木がたくさんあり、硬いココナツの実を割ると、美味しいジュースを飲むこともできます。実も食べられます。写真を撮るのも忘れるくらいおいしかったです。
・水回り、交通状況などはまだまだ途上国という様子です
初めてトゥクトゥク(バイク?のタクシー:写真参照)に乗りましたが、非常に風通しが良く、揺れました。
シャワーは当たり前のように水なのですが、すぐに慣れました。気候が基本高いからでしょうか。
・感染症には注意しましょう
私のルームメイト(彼女も日本からCEEDでスリランカに来ています)と研修参加者1人が同じ症状で具合が悪くなってます。
もちろん必要に応じて病院へ連れて行ってくれたりするので極度に不安になる必要はありません。しかし、蚊や食べ物・飲み物など最低限注意し、リスクをなるべく抑えましょう。
追記:スリランカの親子が凧を上げていました。とても微笑ましかったです。
次回は具体的な滞在先やインターン紹介などについてお話ししていきます〜
あと2日…
皆さんこんにちは、庄司です!
時の流れって本当に早いですね…
今日、農場で最後の作業をしてきました。
あと2日。
あと2日でガーナを去ります。
というわけで、今回がガーナから更新する最後の記事になります。
今の心境とともに、設定したゴールの結末、そこから見えたことを綴ろうと思います。
見慣れた光景も今日が最後でした…
まず今の心境ですね。
ちょっと振り返りも入ります。
何回も書いていることですが、
ここまで早かったな、というのが1番です。
いつの間にか1ヶ月が経って、もう帰国。
あっという間の日々でした。
最初の2週間は、
なかなか農場でインターンシップできない状態が続いて、どんどんフラストレーションがたまって、正直きつかったです。
何のために来たんだろうとか、
日本にいたほうがよかったんじゃないかとか。
今思えば、その状況をひっくり返そうっていう気持ちが足りなかったですね…
このときかなり委員会のメンバーに助けていただきました。本当にありがとうございました…
3週目にさしかかる頃、やっと農場でのインターンシップが始まりました。
活動拠点は大学のビニールハウス。
トマトをはじめ野菜と向き合う日々。
色んなことを学んだり、
野菜の成長に喜びを感じたり…
特にトマトの成長がすごい!
そして、食の課題に気づいたのもこの頃でした。
その課題から
『現地の人と一緒にバランスのとれた食事を作り、食べる』
というインターンシップのゴールを設定。
多くの人を巻き込みたいと思う一方で、
思うように動けない。
頭でばっかり考えて行動に移せていないときがありました。
リスクヘッジも大事ですが、
やっぱり飛び込むのがいいですね(笑)
私にはそれが合ってました。
と、まあゴールを設定してからも一難あったわけですが、
先週末、
無事このゴールを達成することができました!
農場に行けなかった間、お世話になったday care centerのMadam Maryにお願いしたら快くOKしてくれました…(T-T)
(day care center: 幼稚園に入る前の子供たちの学校)
ちょうどイースターとかぶっており、
金曜日から休みだったので金曜日の夕方から2泊3日、彼女の家で過ごしました。
旦那さんと4人の子供たちの6人家族です。
この3日間で
ガーナ料理を教えてもらったり、
日本食を教えたり。
↑Jollofというガーナ料理を作りました!日本でも練習します!(笑)
↑Fufuというキャッサバとココヤムをすりつぶしたおもちみたいなのと、ビーフスープ
それぞれで、
栄養バランスの大切さを
自分なりに伝えました。
伝わってるといいなあ…
Madam Maryと
そして、
この彼女たちと過ごした時間を通して、
さらにガーナの課題が見えてきました。
想像していたよりも根深いです…
ここから長くなりますが、読んでいただけると幸いです。
Madam Maryの家庭は決して裕福とは言えませんが、村の中では裕福な方かなという感じです。郊外にあって、結構立派なお家でした。
朝ご飯は主にパンやパンケーキ、Oatsを食べていました。(Oats: コーンフレークのようなもの)左からパンケーキ、パン、Oats
一緒にパンケーキを作ったとき、たくさん油を使ってたのであんまり健康によくないなと思いました。
また、野菜は使わないの?って聞いたら、
高いからあんまり使わないそうです。
やっぱり値段がネックですね…
それ以外にも、
・生活用水の少なさ
・収入の格差
などを、改めて実感。
特に現地の収入に愕然としました。
具体的に言うと
日本だとアルバイトを丸1日するだけで稼げる額が、「現地の月収」
という感じです。
労働時間に見合ってない賃金。
働いても働いても、足りない。
そんな状態の家庭がたくさんある一方で、
お金を持っている家庭もあります。
Madam Maryの場合、(旦那さんの月収は別)
お姉さんの家庭の収入は彼女の約10倍です。
これを聞いたとき、
ひどく衝撃を受けました。
収入が少ないから、出来るだけ節約したい。
→野菜は高いし、お腹にたまらないから買わない方がいい。(ガーナはたくさん食べる人が多いそうです…)
→安くてお腹にたまる主食に偏る
というように
様々な事象が幾重にも重なった結果、
野菜の摂取が少なくなってるんです。
野菜を買う余裕はないとは聞いていましたが、その原因が想像していた以上に多い…
野菜を摂取し、バランスのとれた食事をするために
"お金を寄付する" や "食事を提供する"
というのは一時的に有効です。
しかしそれらは表面的な解決にしかなりません。根本的な収入の問題などは深く眠ったままになっています。
私はこのインターンシップで
ガーナの課題を見つけて、自分なりにアプローチを実践しました。
長期的に見て
現地の課題を解決するのに必要なこと…それは、
このようにその土地と向き合い、
アプローチし続けることなのではないでしょうか。
何もこれは発展途上国に限らず、
日本にも当てはまることです。
だからこそ残り3年の大学生活は
食産業学部生として、日本の食の課題に全力でアプローチしていこうと思います。
長々と書きましたが、これは最後の更新ではないです(笑)
日本に帰ってからインターン前に立てた目標の振り返りなどインターンシップでどう変わったのかを書くので、もう少しお付き合いいただければと思います。
お世話になった研究室の人と
では!
2017.04.18
しょうじ ゆり
週末いろいろ
皆さんこんにちは、庄司です!
インターンシップもついに残り1週間を切りました!
題名の通り、
今回は週末のことを書きますね。
インターンシップといっても平日だけで、土日は活動はありません。
だから旅行にいったり、ごろごろしたりできるんです!
平日つらいことがあっても
週末が私を待っているって考えたら頑張ろうってなってます(笑)
そんなわけで、週末の過ごし方を
1週目から4週目まで、どばーっと紹介していきます!
◎1週目→East Coast Trip
ガーナの真ん中あたりにあるクマシから東のはしっこまで行きました!
ガーナで1番落差が大きい滝で泳いだり、
西アフリカで1番高い山に登ったり、
初めてBankuを食べたり、
サッカーを観戦したり。
↑ガーナで1番高い滝!すごい迫力でした!
ざっくりこんな感じです。
金曜日から3日間の旅行でした!
この旅行で他のインターン生との距離が縮まった、はず!
◎2週目→孤児院で予防接種の手伝い、現地のアイセックメンバーとミーティング
土曜日は医療系のインターン生が前々から計画していた孤児院でB型肝炎の予防接種をお手伝いしました!
私は受付で予防接種を受ける人の名前の登録をしていました。
何といっても、現地の人の名前が難しい…!
4時間で約100人の予防接種が完了しました!
↑予防接種の受付ですー
日曜日は現地のアイセックメンバーとミーティング。 内容は3/27-4/2にあったお金の大切さなどを子供たちに教えるGlobal Money Weekの説明でした。アイセックは毎年参加していて、今回はインターン生にも手伝ってもらいたいということだったのでお手伝いすることに。
↑現地のアイセックメンバーと
◎3週目→North Trip
東に続き、今度は北!
Mole National Parkというサファリに行きました!初サファリ!
土~火曜日まで4日間だったんですけど、土曜日と火曜日は1日中移動…
夜行バスは慣れてはいるものの、お尻が痛かったです(笑)
サファリでは3回ツアーに参加して、
計10頭ほどの象を間近で見たり、
ワニやサルなども見たりできました!
動物園とはひと味違う感じでとても楽しかったです!
↑間近で象を見ることができました!
◎4週目→ごろごろ、買い物
初めてゆっくりできた週末でした。
土曜日は家でゴロゴロして、
日曜日はガーナの伝統的な織物をつくっている2つの村に行きました!
1つ目の村のものはすでにできている布にスタンプを押していくのが特徴的で、スタンプにはひとつひとつ意味が込められているそうです。
2つ目の村のものは手動の織り機で糸から生地を作っていくのが特徴的でした。イメージはマフラーを編む感じです。手と足を同時に動かすのがとても難しそうでした…
1つ目の村→大きいほう
2つ目の村→小さいほう
この村は、綿がよくとれるので糸や生地の生産が有名になったそうです。
織り機!すごい!
『週末予定がないと暇だよ』と言われていたのでどうしようと思っていたのですが、
こんな感じで意外と予定がつまっていました…!
そして普段生活してるところとは違うところを訪れると、やっぱり文化の違いを感じますね。
特にNorth Tripに行ったときは気候、植生はもちろん、言語なども違いました。
同じ国でここまで違うのかと思ったのですがよくよく考えれば日本も似たようなものだな、と。
地方によって気候も風土も違う。
だからこそ、その地に根ざした産業や生活スタイルがあるんだなと改めて感じました。
東北に来て1年が経ちましたが、まだまだ知らないことだらけなので大学4年間で東北のことをもっと知って、もっと好きになりたいなと思った今日この頃でした。
では!
よい週末をお過ごしください!
2017.04.13
しょうじ ゆり
”食”から見たガーナ
ガーナからこんにちは、庄司です。
こちらは、基本30℃を超えていて、がっつり夏です。夜も暑い(*_*)
1年に2回も夏を経験するのかと思いつつ…
さてさて、農業系のインターンシップを始めて1週間がたちました。
もうインターンシップも残り2週間を切ってしまった、と思いつつ…
現在は、KNUST(Kwame Nkrumah University of Science and Technology)の敷地にあるビニールハウスや農場で活動しています!
大学に入ってから得た知識をフルに使っていますが、まだまだ足りないことを実感しています…(日本に帰ってからもっと勉強せねば…!)
こんな感じで作業してますー
今回は
現在の活動、生活しているなかで見えてきたガーナの食の課題、そこから考えたインターンシップのゴールについて書こうと思います。
《現在の活動》
主に大学のビニールハウスで野菜を育てています。
活動自体は朝と夕方の2回です。
◎9:00-11:00 朝のお世話
トマトがメインできゅうりやイチゴも育てています。ただ水をあげるのではなくて、 水に N, P, K(それぞれ、窒素,リン,カリウム)の量を調整して、溶かしたものをあげています。
結構成長してて実がつき始めそうなものにはカリウムを多めに、
これから伸びていくものにはナトリウムを多めに、
リンは常に一定って感じで。
授業で学んだはずですが、ちょっと忘れてました…
実践としてまた学べたのでもう忘れることはないでしょう!
◎15:30-17:00 夕方のお世話
基本的に朝と同じことをして、
プラス機械をつかって水をあげます。
ビニールハウスってこんなにすごいのかと実感。
いつも通り過ぎるだけなので、 もっと自分の大学のビニールハウスに注目しようと思いました。
毎日野菜のお世話をするって小学校の夏休みぐらいしかやってなかったなあ…
変化はほんのちょっとだけれども、成長してるって実感できるのですごいうれしいです!
それと同時に、改めて農家さんのすごさとか、大変さとかを感じました。
ビニールハウスの中の様子
《ガーナの食の課題》
はじめに、今回ここに書くのはクマシのような都市部での課題です。農村部では環境が違うため、課題もまた別にありますがここでは割愛いたします。
私が考えるガーナの食の課題は
『野菜の摂取量が非常に少なく、栄養が偏っている』
ということです。
その背景はいくつかあります。
①野菜を育てる場所がない、そもそも野菜を育てるのに気候や土壌が適していない
→値段が高くなる
→野菜にお金をかけるほどの余裕はないため、購入に至らない
②野菜の保存環境や販売環境がよくない
→安全ではない
→食べない方がいい
③主食が豊富 (なんと15種類以上!)
→野菜よりも安い
→主食を買う方がいい
↑現地の人に、主食を書き出してもらった。
もっとあるけど、思い出せなかったらしい…
少し詳しく書いていきます。
①農村部では95%の人々が自分の畑を持っていますが、都市部では5%ほどの人しか持っていません。しかも大きなものではなく裏庭で少し育てるという感じ。
だからこそ野菜は希少価値があって、値段が高騰すると思いました。あと、芋類よりも日持ちしません。
②野菜は基本マーケットで買うのですが、場所によらず販売環境はよくありません。
きれいとはいえない水で野菜を洗っているのを見て衝撃を受けました。私が目にしたところがひどいだけかもしれませんが、とてもショックでした。(お店の写真は許可がとれなかったのでありません…)
また、マーケットの野菜は安い分、大量に農薬を使用しているという現状もあります。
一方、KNUSTで育てた野菜は最低限の農薬で栽培しています。その野菜の販売もしているのですが値段はマーケットの倍以上です。それでも安全を求めて買いにくるお客さんは少なくありません。
野菜の種類も少ないです。
トマトをメインに食べていて、
唐辛子、レタス、キャベツ、ピーマン、ニンジン、きゅうり、ねぎ、玉ねぎ、ココヤム
ぐらいしかありません…
日本だと根菜類や葉物も充実しているので、これを聞いたとき耳を疑ったほどです。
そんなに種類はないだろうと思っていましたが、ここまでとは…
③小麦、キャッサバ、ヤムイモ、プランテイン(見た目はバナナ)、トウモロコシ、米を組み合わせて主食を作っています。
生活している中で最もポピュラーだなと思ったものがBanku(バンクー)です。これは小麦とキャッサバを混ぜて作っています。
↑写真右側が小麦とキャッサバを混ぜて作られた、Banku
現地の人いわく、
「野菜とか食べるよりも、主食がたくさんあって、それを順々に食べる方が健康にいいのよ。日本は米がメインでしょ?だからあまりいいとは言えないわね。」
とのこと。
いや、そんなことはないだろうと思いました。
だって私たちは小学校のときに
食材を赤、緑、黄に分けて栄養を考えて、この3種類をバランスよく食べましょうって習ったから。
主食の種類が多くても、黄色の種類が多いだけで赤とか緑は全然摂取できていないんです。
レタス
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このように色々な要因が重なって、
都市部の人々は野菜をあまり食べず、主食に偏った食生活を送っているのです。
《インターンシップのゴール》
そこで、私はインターンシップのゴールを
『現地の人と一緒にバランスのとれた食事を作り、食べる』
ということにしました。
最初は私が作ってふるまおうと思っていたのですが、継続的に現地の人に食べてもらうことを考えたら、
一緒に作って、作り方を覚えてもらった方がいいと思い、このゴールになりました。
できるだけ多くの人を巻き込んで、このゴールを達成できたらと思います。
泣いても笑っても、あと2週間。
悔いのないように日々を過ごしていきます!
では!
マーケットの雰囲気はこんな感じです!
マーケットを歩道橋の上からとってみた
2017.04.05
しょうじ ゆり